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英国の住宅を巡る旅 Bibury

バイブリ―の家

ヒースロー空港からグレートモーバンのホテルに着いたのは、すっかり日没後。
その日は遅めの夕飯をみんなで揃っていただき、時差ボケ全開の状態で就寝。
翌朝、ホテルからバスに乗り、向かったのはコッツウォルズのバイブリ―という村。
かのウィリアムモリスが「世界で最も美しい村」と言ったのも納得です。
見渡す限り、モリスの世界です。

スワンホテル前の白鳥

村に唯一あるホテル「スワンホテル」
そのスワンホテルの前の川、本当に白鳥がいる~。
とても透明度の高い川で、泳いでいる魚の姿も見えます。
石の屋根、コッツウォルズハニーと呼ばれる優しい蜂蜜色の石の壁。
歴史を重ねた家の柱は傾き、屋根の棟はうねっている。
それらがまた、有機的な曲線を描いてなんともドリーミング。
お伽の国?と見紛う景色が、どこまでも続きます。

ドライストーンウォーリング

歩いてゆく道すがら、高さはまちまちだけれど
同じような姿をした石積みの塀に出くわします。
これは「ドライストーンウォーリング」という名前のこの地域に伝わる石積み方法。
てっぺんに縦にザクザクのっけてある石は、羊が簡単に飛び越えられないようにするためなのだそうです。
羊毛で栄えたこの村に、かつて羊小屋として建てられ、時代を経て作業場や住居として改装された家が。今もなお住居として人々が住んでいるから驚きです。14世紀に建てられた…そうです。
えっと…日本だと鎌倉時代から室町あたり、ですね。三十三間堂なんかと同世代ってことでしょうか?
日本では戦火に遭ったり天災があったり…そんな事情もあるにしろ、小屋や住居が600年も700年も経って現存するって、どういうことなんだろう…。
頭が時代を駆け巡るも、不思議で不思議でたまりません。

バイブリ―の石屋根

美しい景色にうっとりしつつも、やはり細部に目がいってしまいます。
石屋根。
軒から上に向かって、一枚の大きさがだんだんと小さくなっていっているようなのです。
土で載せていく感じなので、下地の幅を徐々に詰めて…とかではなさそうですが、これは不思議です。
下から見上げると、建物がより大きく見える効果があります。
手描きの立面を描くときに同じような効果を狙ったテクニックを使うことがありますが、実物で?
石積みだと、自然と大きなものの上に小さなものを、となるので自然なことなのかもしれませんが。
この、石と苔のコラボレーション。
モス(moss=苔)ハウスとしては、何ともたまらん!風景です。