午前中、基礎工事をしている灘区の現場へ基礎断熱の材料を持っていき、お昼からはお勉強。
建築士会主催の「野池学校」
パッシブデザインの世界では超有名人 野池政宏氏に教わる「住宅の温熱環境について学ぶ連続講座」

省エネを謳うときに、「断熱」「気密」の「数値」「性能」が
ちょっと過剰なまでに住宅業界を賑わしていて、もっと大切なものを見落としてない?
と思いもやもや…。
「パッシブ」とは「受動的」という意味。
対義語は「アクティブ(能動的)」
住宅に限って言えば、パッシブは建物の設計であり、アクティブは設備の設計。
当たり前だけれど、両輪で考えたいところ。
窓を大きくして光や風をとりこみたい。
けれど、窓を大きくすると熱の出入りも大きくなる。
ここだけに注目してしまうと、パッシブデザインは性能を追求する考えからは悪者扱い。
うーん。うまくやる方法はあるのになぁ。
それを、気象条件や立地条件、建材の性能も合わせてしっかりと考慮するのが野池流。
無添加住宅、モスハウス田端の家づくりともとても親和性があると感じました。
次回の講義では外皮計算や日射のシミュレーションを学びます。

冬の日差しを取り入れて、夏の日射は遮へいして。
気候のいい時期は自然の風が通るように。
常々、私たちが設計の中で大切にしていていることを
これからはもっときちんとお伝えすることができるようになりそうです。
快適な住まいをつくる。
同じ志をもって仕事に向かう人と机を並べて学ぶのは、刺激になります。
ちなみに、今回の講座の参加者のほとんどが女性。
10数名の参加者のうち、男性がわずか2名という…
まだまだ男性比率の高いこの業界では、とっても異例なこと。
なんなんでしょうね。