YouTubeでお伝えしている家づくりの大切なポイントを、こちらのブログでもご紹介していきたいと思います。

今回は「高気密高断熱に必要なのは気密測定よりも〇〇測定だった!」です。

高気密高断熱の家を建てる時に行われる「気密測定」

もちろん気密がしっかりとれているのかを測定して確かめることは重要です。

しかし、それ以上に必ずしてほしい測定があります。

それは、「空気測定」

高気密高断熱=隙間をなくして(小さくして)断熱性能を高めた家、一年を通して家中の温度の変化が少ない家がいいよと言われています。

各メーカーや工務店が、気密・断熱性能を数値化して競い合っています。

それは、外と内を断絶した家。

家の中で人が暮らす以上、室内の環境が安全かどうか、しっかりと考える必要があります。

 

シックハウスが再燃?

昔の家はある程度、自然と換気ができていたのですが(すきま風とも言いますが…)その場合、新建材を使用していても健康に害を及ぼすほどではありませんでした。

それが、高気密高断熱化が進むにつれて、「シックハウス」が社会問題として取り上げられるようになりました。

ザル法?シックハウス対策

このままではいけないと、国がシックハウス対策を打ち出しましたが 規制された化学物質は「クロルピリポス」と「ホルムアルデヒド」のみ。
指針値が出されているものでも、「トルエン」や「キシレン」など限られたわずかな物質のみです。
食品添加物と同様に、規制されたり指針値が出されたものは使えない、使いづらいとなり、代替物質が登場しています。
決まった物質を規制しようとしてもいたちごっこになるのがわかっているので、住宅には「24時間換気」が義務付けられています。
空気を入れ替えないといけないのです。
もちろん、換気には人から発生する二酸化炭素濃度を低くする目的もあるので化学物質をゼロにできたとしても必要ではあるのですが。

新建材からは、多種多様な化学物質が放出されます。
それを閉め切った部屋で体に取り込んでいることを想像してみてください。
眠っている間にも呼吸をしているので、人が体に取り込む空気の量はとても多く一日20キロとも言われます。
食事の量よりもはるかに重い。
その空気に何が含まれているのか、気になるところです。

大切なのは空気測定

しかし、空気測定というと、国が指針値を定めた物質に限って計測するのが一般的なのです。
それでは実際の空気を知ることにはなりません。

愛媛大学が行う「パッシブサンプラー法」という空気測定では 空気中に含まれる物質の上位5物質を検出します。
化学物質であれ、自然由来の物質であれ、空気中に何が多く含まれているのかがわかる測定方法です。

モスハウス田端では、新築した物件でこのパッシブサンプラー法による空気測定を実施しています。
化学物質を極力排除した家づくりをしているため、ほぼ木材由来の成分が検出されます。
わずかに検出される化学物質については、何に起因したものかを調べ、安全を確かめてお引渡しをしています。

この空気測定については、どこで建てた住宅でも、既存のお住まいでもすることができます。
費用も数万円なので、それで安全が確かめられるのであれば活用しない手はないと思います。

気密の高い家を建てるならなおのこと、空気測定を取り入れてみてください。
建築前に施工会社に伝えておくことで、建材選びを慎重にしてくれるかもしれません。
施工方法を吟味してくれるかもしれません。

モスハウス田端では、2名ともが空気測定士の資格を取得して空気測定を行っていますが、全国に対応してくれる会社があります。
ご相談いただければご紹介させていただきます。