神戸市西区の無添加住宅専門店モスハウス田端がYouTubeでお伝えしている家づくりの大切なポイントを、こちらのブログでもご紹介していきたいと思います。

今回は「24時間換気と気密工事 この質問を必ずしてください!」です。

第一種換気システムのダクト、大丈夫?

建築基準法で義務付けられている「24時間換気」

シックハウス問題が顕著になり、2003年に義務化されました。

一般建材(新建材)で建てた高気密高断熱の家は室内空気環境が危険なため24時間換気を必ず稼働させる必要があります!

高性能を謳っている住宅会社では、「第一種換気」と呼ばれる、給気も排気も機械で強制的に行う換気システムを採用しているケースが多いです。

その場合、大型の換気設備と各部屋をつなぐ長いダクトを天井裏に這わして施工するのが一般的です。(最近ではダクトレスの換気システムも登場してきましたが。)

そこでしていただきたい質問

「見えないダクトの中の汚れやカビ、ホコリって大丈夫なの?」

もし「大丈夫ですよ」と返事がかえってきたら

「なぜ、大丈夫なの?」と聞いてください。

「24時間換気を止めずに動かし続ければホコリやカビも大丈夫」と答えるでしょう。

しかし、そう答えた営業マンは10数年経った家のダクトの中を見たことがあるでしょうか?

詰まった排水管のようにホコリやカビがいっぱいのダクトを見れば、そんな答えはできないはずなのですが…。

ホコリがたまったダクトでは、当初計画された換気量を確保することは難しいでしょう。

それ以上に、ホコリやカビだらけの中を通ってきた空気が室内に入ってくるのでは、何のための換気なのか…? 本末転倒?ぞっとします。

高気密高断熱の家では、「熱を逃がしたくない!」 なので、窓を開けての換気は推奨されませんね。 あくまでも換気は機械で。

それが大原則なのです。

ですから、高気密住宅の命綱ともいえる24時間換気システムの「メンテナンス方法」や「メンテナンスにかかる費用」「交換のタイミング」や「交換の費用」についても必ず確認してください。

天井裏に回したダクトを全て交換するとなると、かなり大掛かりな工事になります。

気密は劣化しない?

そして、気密が高くないと換気は計画通りに行われません。

そこで、もうひとつ質問してほしいことは

「気密は劣化しないのですか?」

結論から申し上げますと、気密は劣化します。

もし、劣化しないと言われた場合

「15年以上経った施工物件で気密測定をしたことがありますか」

と聞いてみてください。

もし、機械に支配される生活を望まないのであれば、気密型住宅ではなく透湿型住宅に。

そして、内装を無添加素材で建築するのがよいと思います。