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加古川市 H様邸施工レポート

STORY

加古川市平岡町にてご夫婦が長年住み慣れたお住まいを「無添加住宅」に建て替えさせていただくことになりました。
仮住まいへのお引っ越し、解体工事からはじまった工事の様子をレポートいたします。

GALLERY

  • 2020-10-9 雨

    工事に先立ち、【地鎮祭】(じちんさい)を執り行いました。

    雨の日にはテントの存在がありがたく感じます。

    少し風もありましたが、無事に土地の神様にご挨拶し工事の安全を祈願することができました。
  • 2020-10-13 晴

    基礎工事の【根切り】(ねきり)という工程です。

    コンクリートの基礎には土の中の部分があるので、まずは必要な深さまで土を掘り下げます。
    できるだけ元の土を崩さないように、慎重に。

    モスハウス田端の基礎は【逆べた基礎】なので、基礎梁(きそばり)が通るラインだけを掘っていきます。
  • 2020-10-28 晴

    【社内検査】「アンカーボルトのチェック」

    基礎のコンクリートを流す前の状態です。
    コンクリートの中には、網目状に見えている【鉄筋】が等間隔に配置されます。
    その途中にぴょこぴょこと生えている棒みたいなのが【アンカーボルト】
    基礎の上に敷く【土台】を留めるための金物でとても大事なものなのです。
    必要な位置を検討して配置しているので、きちんと図面通りに設置されているかどうか、一本ずつ確認します。
  • 2020-11-12 快晴

    雲ひとつない【上棟】日和。

    この日は大工仲間の応援を呼んで、大勢で一気に建てていくのです。
    柱・梁(はり)・火打ち(ひうち)と構造材が手際よく組み上がっていきます。
  • 夕方までに屋根の下地【野地】(のじ)まで張り終わりました。

    木造軸組み工法でも、集成材や合板を使う建て方も多くなっていますが、モスハウス田端では接着剤で固めた木材は使いません。
    数十年で劣化が懸念されるものを壁の中に使うのが怖いのです。

    柱も土台も梁も、全て無垢の木を使います。
    野地板にも合板ではなく杉の板を使います。

    高温乾燥材も、怖くて使えません。
    針葉樹が本来持つ強さをダメにしてしまうから。
    グリーン材とよばれる未乾燥材の方が、丈夫さが長続きするのですがね…。
  • 2020-11-19 快晴

    11月なのに夏日?
    半袖でOKなほどの陽気の今日は、【石屋根】施工の様子をパチリ。
    無添加住宅の屋根は、玄昌石という種類の天然の石材です。切り出した石を薄くスライスしただけの、天然素材100%!
    耐久性ではどの屋根材にも負けません。
    その上、独自の引掛け工法【クールーフ工法】によって、夏でも屋根裏が熱くなりにくい涼しい屋根なのです。
    「クールcool」と「ルーフroof」でクールーフ、そのまんまのネーミングです。
  • 屋根の下では、同時進行で【防蟻処理。】
    無添加住宅の防蟻には、人にも安心な「ホウ酸」を使います。(ボロンdeガード)
    シロアリ対策に有害な薬剤を使って、住まう人が体調を崩しては元も子もありません。
    ホウ酸は、揮発しないので空気を汚す心配がないのです。
    その効果も半永久的なので、再施工の必要もありません。(よくある一般的な薬剤は5年ごとの施工が必要)
    構造材や、床下地に使う材木の一本一本、一枚一枚に丁寧にホウ酸水溶液を噴霧してもらいます。
  • 2020-11-20 晴

    ブルーシートで雨養生された現場。
    桧の柱が立ち並ぶ中に、アルミがふたつ。
    二階へ上がるための梯子と
    もうひとつは、アルミ製の【制震ブレース】
    「ブレースリー」です。
    カンフーの達人、ブルース・リーと関係あるとかないとか…?
    共通点は、「強い」ということでしょうか。

    揺れに耐えて、繰り返しの地震に対しても有効なので安心ですね。
    こちらの住宅では縦方向に2本、横方向に2本、合計4本のブレースリーを採用しています。
  • 2020-12-12 晴

    骨組みの次は、外側の工事へと移ります。
    防水紙を巻いた上に、まっ黒な【炭化コルク】を留めつけていきます。
    コルク樫(がし)の樹皮を蒸し焼きにして作る炭化コルクは、樹自体がもつ樹液で固まるため、接着剤を必要としません。樹皮を剥いだ樹も、9年で再生するためとてもエコロジーな天然素材なのです。
  • 2020-12-25 晴

    もう炭化コルクが見えなくなってしまいました。
    外壁全面を覆ったコルクの上に、モルタルとしっくいを混ぜたモルタルしっくいを塗りました。
    材料を攪拌して練ったものをコテで塗っていく、まさに手作業。水分を含んだモルタルしっくいはずっしりと重く、かなりの重労働。小さな体でこの面積を塗ってしまう左官さんには、いつも頭が下がる思いです。
  • 2020-12-28 晴

    現場での作業は、本日が年内最終日。
    二階の床張り工事の様子です。
    無垢のフローリングなので、当然ながら一枚ずつ木目が異なります。
    写真のフローリングは【ロシアンパイン】
    パイン材らしく、節があるのが特徴です。
    年月を増すと、飴色に色づいてくるので味わいが増しますよ。
  • 2021/1/17

    外壁のしっくい塗りが終わりました。
    まだまっ白ではないのが、わかりますでしょうか。
    外壁用のしっくいには、練る時に【柿渋】を混ぜるのです。
    昔から、防虫・防腐・防水効果の高い柿渋はいろいろな場面で重宝されてきました。
    魚網を染めたり、番傘(紙の雨傘)に塗ったり、かなり過酷な条件で使われるものにも使われたのが柿渋なのです。
    強烈な臭いが特徴でもありますが、今は無臭の柿渋が製造されるようになったので、近隣へのご迷惑もかからなくなりました。

    しっくいの硬化とともに、柿渋の色は薄くなっていきます。
  • 2021/2/3

    玄関ドアのまわりに【コーラルストーンラフ】を張っています。
    コーラルストーンは、天然の石灰岩を切り出した建材。
    表面の仕上げが、スパッと平面の「フラット」とゴツゴツ岩肌の「ラフ」の2種類あります。
    今回は「ラフ」
    色合いは優しいコーラルストーンですが、光を受けたときの陰影がとても美しいのです。
    夜、ポーチのライトが灯るととても感じがよいの、で帰宅が楽しみになること間違いなしです。
  • 2021/2/7

    室内の様子です。
    大工工事がほぼ完了しました。
    建具の枠が付き、壁の下地「プラスターボード」が張り終わっています。
    このあとは、いよいよしっくい塗り。
    内部も左官さんにバトンタッチ。

    モスハウス田端では、この段階でお施主様に現場を確認していただくことにしています。
    お打合せで決めた通りに施工ができているかどうか。
    この状態になると、お施主様も仕上がりがしっかりとイメージできます。
    本日の立ち会いでは、家具や家電のための採寸もしていただきました。
    ここまでくると、完成までのカウントダウンがはじまります。
    左官・タイル・設備・電気・ガス・洗い…。
    交通整理をするように、無駄に空けず、渋滞させず。
    完成目指し力を合わせてがんばります!
  • 2021/2/8

    室内のタイル工事の様子です。
    キッチンのコンロ前の壁には大判のラテホワイト(ウェーブ)を。
    25㎝×50㎝と一枚の大きさが大きいので気になる目地も少な目。
    名前の通り、まっしろで波模様の凹凸が美しいタイルです。
  • 2021/2/11

    室内のしっくい塗り。
    下地ボードのジョイント(継ぎ目)に先に目地を詰めておいて、広い面を一気に仕上げていきます。
    無添加住宅のオリジナルしっくいは、金ゴテを使わず大きなプラゴテで独特の模様(パターン)を付けて塗るのですが、これがなかなか難しいのです。
    特に天井面は熟練の技が必要です。
    いつもお世話になっている左官さん。メガネかけてますが、視力が悪いわけではなく…上を向いて施工するときだけかけてます。
    しっくいが目に入らないよう、ゴーグル代わりの伊達メガネです。
  • 2021/3/13

    完成しました!
    2週にわたって見学会をさせていただきました。
    しっくいと無垢の木の空間はとても気持ちがいいです。
    照明器具も付いて、一気に仕上がった感じがありますが、実際にご入居いただいてからが本当の完成。
    ご家族とともに時を経て、使い込まれて味わいを増してこそ、自然素材の家の魅力が発揮されます。