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化学物質過敏症の奥さまのための無添加住宅リフォーム

STORY

兵庫県多可町にお住まいのAさま。
都会暮らしの中、化学物質過敏症を発症してしまった奥さまのため
地元に戻り、自然の中での生活を選ばれることに。
食も空気も安全なものを
自給自足に近い生活で食糧をまかない、住空間は無添加住宅でリフォーム。
建材を少しずつテスティングしていただいて、大丈夫なものを選んで。
数年前に一室、そしてまた一室。
安全な空間をつくらせていただきました。

今回のリフォームは、数年前に施工したお部屋の再リフォーム。
冬になって床の隙間が大きくなると症状が出る…。
原因は、木材か炭化コルクの粉か性分が隙間から上がっているのかも…?
疑わしいものは排除しましょうということで、今回は下地のアカマツをシンゴンに入れ替え
床材の隙間も詰め気味に張り直しさせていただくことに。

化学物質過敏症の方に、これなら絶対安心!という答えは残念ながらありません。
人それぞれ、反応してしまう物や量が違うからです。
大丈夫だったものが駄目になったり、その逆もあったりするようです。
原因を探りながら、対応していくしかありません。
どうか、症状が和らぎますように。

GALLERY

  • 釘留めしていて、どうしてもきれいに外せないところ、隙間が開いて詰めないといけない部分には新しい床材を足しましたが、ほとんどの材料は再利用することができそうです。
    丁寧に外して、元の位置に張れるようきれいに並べています。

    下地の黒いのが、断熱材でもある「炭化コルク」
    炭化コルクの間にあるのが下地の根太(ねだ)
    無垢の赤松を使っていましたが、その成分に反応しているかもしれないということで、床と同じ「シンゴン」を加工して置きかえました。
  • 一枚ずつ、床材を丁寧に戻します。
    冬は乾燥して無垢材は収縮しています。
    本来なら、夏に膨らむことを考慮して名刺一枚ほどの隙間をあえて開けて施工するのですが、気持ち詰め気味に。
    数年前に施工させていただいたシンゴンの床に、お施主様自身で柿渋を塗られています。
    年数が経ってとてもしっとりいい色味ですね。