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田端広子の「Moss House通信」

ベンガラのさと吹屋へ

ベンガラのさと吹屋

みなさま、ゴールデンウィークはどのように過ごされましたか?

私は、連休明けの月曜日に岡山県の山の中、吹屋を訪れました。

無添加住宅でもおなじみの【ベンガラ】で有名な街並みです。

行ってみたいリストにずっとあって、今回ようやく行くことができました。

吹屋は、江戸幕府の時代に鉱山として栄えた町で、なっかなかの山間の地です。

時代劇のロケ地としてもよく使われるそうで、岡田准一さん主演の「燃えよ剣」にも登場しています。

見学途中の展示で知って、帰ってさっそくAbemaで視聴。

ロケ地巡りの逆バージョン。

幕末の新選組のお話しで、なかなか見ごたえありました。

吹屋出たー!

他にも、ここ多分「姫路の好古園」やー!と、ロケ地想像しながら楽しめました。

途中にある吹屋郵便局も、雨戸の戸袋や窓の格子、軒桁、木部が全てベンガラで塗られていますね。

塗り壁にもベンガラが使われて、ほんのりピンクやオレンジの壁の家がありました。

私たちの家づくりでも、時々ですがしっくいの壁にベンガラを混ぜて色付けすることがあります。

木部の塗装にも使用します。

なので、めちゃくちゃ親近感。

 

鉱山なので、人里離れた山の中。

くねくねと曲がりくねった峠道を通らないといけないのですが、ぜひ道中の景色にも注目を!

コンクリートで保護されてしまったところは見えないんですが、ところどころ見つけました!

鉄分をたっぷり含んだ鉱山らしい岩肌。

その土地の素材を使ってできた家は、景色にとてもなじんで美しい。

これは、ヨーロッパの村々を巡って実感したこと。

その土地の土の色が壁となり、石が屋根となり。

 

旅するときに、ついつい建物に目が行く習性がある仕事柄。

無添加住宅に携わるようになってからは、それがさらに地の山や岩や土が気になるようになりました。

他にも見どころがあって、おいしいものもあって、楽しめるところです。

書ききれないお土産話がたくさんありますので、興味のある方は会いに来て聞いてみてくださいね。

 

岡山県高梁市「吹屋」